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心因性EDの原因とその改善方法について

EDとは、十分な勃起ができないために満足のいく性行為ができない状態をいい、その原因は大きく2つ「器質性」「心因性」に分類されます。
器質性EDは、身体機能に問題があることで生じるEDです。
勃起は脳で受け取った性的な刺激を神経を通じて、陰茎に伝達、陰茎内に血液が充満することで起きる現象ですが、この一連の流れに身体的な問題が生じた場合、器質性EDとなります。
一方、心因性の場合は身体的な問題はないが、精神的に問題があるために生じるEDです。
EDの原因は一つに特定できるものではなく、心因性と器質性の原因が混在して発症している場合がほとんどです。
とくに、心因性は多くのEDに関わっているといわれています。
EDに関する報告の中では、EDの原因の8割以上に心因性による影響が関わっているとするものがあるほどです。
それは特に若年層(20~30代)において顕著で、この世代のEDの原因の多くは心因性です。
心因性によるEDは、「性行為ができない」という事実が本人をさらに追い込んでしまい、症状がより根深くなっていく悪循環を抱えており、少子化が進む日本において見逃せないEDの原因となっています。
心因性のEDの原因はさらに「現実心因」「深層心因」に分けることができます。
現実心因は、現実生活における様々な心理的ストレスが原因とする場合です。
例としては、職場の人間関係ストレス、経済的不安、性行為に対する焦りや妊娠へのプレッシャーなど、現実にある心配事です。
このような原因から生じる「不安・焦り」が、脳が性的興奮を覚えるのを妨げ、勃起を困難にしているのです。
深層原因は、心の底にある抑圧・屈折した様々な心理的要因です。
その要因は本人も自覚していない場合がほとんどで、たとえば幼少期のトラウマ、抑圧された感情などを要因として挙げることができます。
さらに、うつ病も心因性EDと強い関係を持っています。
ED患者がうつ病も併発している割合は、EDでない人の2倍以上というデータもあるほどです。
うつ病は、意欲を減退させ性的に興奮をすることを妨げます。
その結果、性行為で失敗しやすくなり、その経験がトラウマとなってしまうなど、心因性EDの引き金となる場合が多いのです。

心理療法で心因性EDを解決する手段もあります

心因性EDの治療は「心理療法」を中心に行われます。
心理療法では患者は専門知識をもったカウンセラーや医師のサポートを受けながら、患者自らが自身の問題となっている精神的部分を探り、その改善を図るように努めます。
心因性EDとなる要因は無数にあるため、それに対応する心理療法も極めて多岐にわたっています。
ここではその中から「セントフォーカステクニック」「ノン・エレクト法」「自律訓練法」を紹介したいと思います。
「セントフォーカステクニック」は、患者だけでなく対象をそのパートナーにまで広げ、性行為に至るまでの過程を二人で段階的に克服していくことを目指す方法です。
具体的には「まずは隣同士で寝るだけ」、次は「軽く抱きあってみる」、次は「キスをしてみる」といったように徐々に段階を進むことで、性行為への不安を少しずつ払拭していくことを目指す方法です。
「ノン・エレクト法」は、患者にあえて「性行為時において勃起をしないこと」と指示することで、患者が感じていた「勃起しなくてはならない」という焦りからの解放を目指す方法です。
実際の性行為において患者は「勃起しなくていい」という思いを持ち、ただ自分の下半身の感覚のみに集中し、パートナーのことはできるだけ考えないようにします。
こうすることで自分自身や、相手から感じていた性行為へのプレッシャーの解消を狙います。
「自律訓練法」は、患者が訓練を行うことで自らの意志で心身リラクゼーション状態をつくりだす方法です。
患者は自ら能動的に身体を弛緩させることで、心がリラックスした状態をつくりだします。
この方法はストレスや神経症に効果があり、それらが原因の場合に使われる方法です。